ことばdiary

特別支援教諭を辞める小1の母

小学部児童の「身辺自立」

こんにちは、kinosatoeです。

先週、2学期が無事に終わりました。

子どもたちが元気に冬休みに入ることができて、ホッとしています(^^)

 

 

今日は「身辺自立」について書いてみます。

 

私の勤める特別支援学校は、知的障害の学校です。

肢体不自由との重複障害のお子さんもみえますが、知的障害を主障害とする児童をイメージして書きます。

 

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本校(所属は小学部)では、

・排泄

・食事

・更衣

について、支援がなくても一人でできることを「身辺自立」していると捉えています。

 

それらは、日常生活において必要不可欠な要素であり、身辺自立していると、必要な支援はずいぶん減ります。

 

また学校では、クラス編成の参考にする項目でもあります。

それだけでお子さんを二分するわけではありません(^^)

 

 

では、身辺自立に課題のあるお子さんについで、どんな支援・指導をするか?

ほんの一例ですが、書いてみます。

 

・おむつ(紙パンツと言うこともあります)を履いているようであれば、少しずつパンツへ。

・排尿の失敗があれば、定時排尿や排尿の意思表示の取り組みを。

 

・偏食がきつい場合は、口腔内の過敏か?摂食機能の未発達か?味やにおいの苦手さか…実態把握をすることから。

・食具の適切な使用の練習は、給食以外の場面でも取り組みを。

 

・更衣は最低限の支援を見極めて、少しずつできるように。

・着脱動作のほかに、前後の確認や身だしなみを整える意識も。

 

などでしょうか。

全く同じお子さんはいないので、それぞれの課題に合わせて、必要で適切な支援を考えます。

 

身辺自立に向けた取り組みは、日常生活の中で常に行なっている感じです。

たとえば「図工の授業」などとは違いますね。

 

 

生活全てが学び。です。

 

日々の忙しさや、安全に過ごすという大前提の中で、「教員が手を貸す方が早い」と感じる場面はどうしても出てきます。

 

でも、だからこそ、

いかに子どもたちの学びの機会を確保するか、が大事だと思うのです。

 

いかに学びの機会を無駄にしないか。

 

日常的に、絶対に、行う機会のある課題なのですから。

 

 

そして、身辺自立に課題のあるお子さんは、毎日同じ課題を頑張って、毎日少しずつ変化して、たくさんの「すごいね!」「できるようになったね!」を見せてくれます(^^)

 

 

具体的な話にはなりませんでしたが…

こんな風に思いながら、日々の支援にあたっています。

 

お読みいただきありがとうございました。